News / Journal

たとり直樹とスタジオ壱景13

よもやまばなし

12からの続き
 2004年の7月18日、市内あちこちが泥道になってる中を車で事務所に戻ると、いやぁ絶句って言葉しかなかったです。もう、泥の中に事務所が建ってるようにしか見えない、あたり一面泥の海、事務所の玄関先は、決壊地点側から濁流に乗ってやってきたと思えるコイ(野生の)がうちあげられ、近所の酒屋さんから来たと思える黒龍の一升瓶の空き瓶、その他がらくたやゴミでささらもさら(@仁義なき戦い第5作)な、見たことない様子でした。コイは50センチぐらいあって、でかい口あけてとっくの昔にお亡くなりになってるご様子だったんで、真夏だったこともありとてもごはんのオカズになる代物ではなかったので始末に躊躇したが、ちょうど事務所のすぐそばに大きな池ができていたので、水に戻してさしあげた、生き返るわけではないだろうけどせめてもの供養に、な。まぁその池はその日の明け方までは北陸線をくぐる道路だったんだけどね。コイの亡骸だけでなくいろんなものが浮き沈みしてたわその段階では。私はお魚を水に戻したのだが、こんな平和な街にも不届き者はいて、災害ゴミをぽいぽい捨てる連中がいたようで、やがて役場が注意喚起にまわっておられた。これから何日間か、災害後のあとしまつという格闘がはじまる…という夜に私が寝る家がない。住居も浸水してたからだ。続く

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