News / Journal

たとり直樹とスタジオ壱景23

よもやまばなし

22からの続き
 大宮三丁目に移転することになった二代目スタジオ壱景は、天井の蛍光灯が三本しかないほかにも変態内装な点が随所にありました。思えば、内装を頼んだ例の兄分が今に至るまでの人生の中で最もやんちゃだった時代なように見えるんで、なるべくしてなった唯一無二物件なわけです。我々の仕事はカサモノという、サブロクやヨンパチのレフ版やコンパネや化粧天板など畳かそれ以上のサイズの板状のものや2.7m幅のロール背景紙など「かさ張るものたち」の置き場やしまい方が頭痛の種で、ほかにも灯具類に関わるスタンドやポールや布紙類などもまあまあ場所を取る存在でありながらなくてはならないものなので、それらのダイナミックな解決方法として大きな床下収納を作ることになりました。冗談半分で言ったら「それいいじゃないか、やろう!」と言われ…。天井高が2.4m程度の空間で、事務仕事スペースを50センチかさ上げして「こあがり」の形状にしてその上げた分の空間を巨大引き出し5本を設けて長いものや板状以外のがらくたをほぼ全部突っ込んですっきり。だがこあがり部分は天井低くなるのは問題かというと、190センチ程度の天井高てのはコルビジュエのモデュロール論に適うから、机に向かう仕事の集中度や効率が増してむしろいいのだと。私もこの頃建築に関心があったんで意味するところはよく分かったんで変に納得して喜んでのってしまった。続く

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