News / Journal

たとり直樹とスタジオ壱景15

よもやまばなし

14からの続き
 復旧という表現は実際と違ったかもしれない。事務所も住居も賃貸だったので、被災後まもなく解約し退去することにしました。災害ごみを処分出したり泥出ししてもすぐ仕事や生活に使える状態には戻らないのが明白だったんで、なるべく早く普通に仕事できるようにするため、次の物件が決まってなくてもとにかく出よう…と考えました。とはいっても、何日かで片付けが済んで出たところで次の居場所がすぐ決まるわけでなく、決まったところですぐ使えるような仕事場にならない。そんな決断ができたのは、当時私などのことを非常に買いかぶっていただきよくしてくださってた兄分のような人の恩情があってのことでした。その方の事務所の一角を、次の仕事場落成まで間借りさせてもらえたので、被災したところから早々に脱出し仕事に戻れました。また、住居の方は被災後すぐの二日間はその方の事務所に寝泊まりさせていただきましたが、さすがに何日もというわけにはいかないんで、車で50分ほどの実家から出入りすることに。まぁ毎日その距離を通勤する人もたくさんいるんで、時間不規則な本業では無理でも、朝から晩までの被災片付けへの出入りには障りなかったです。事務所は間借りできたけど住む場所は…マンションの不動産屋兼大家はこんな事態にもなかなかひどい対応で閉口し、片付け~退去にも無駄に労しましたが、事務所の不動産屋さんは真逆の迅速な初動と例外的対応をいただき、敷礼なしで現在空いてる管理物件にすぐ入れるようにしてくれ、被災十日後ぐらいに実家から暫定新住居に移れて、福井市内でまた生活できるようになりました。続く

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