News / Journal

たとり直樹とスタジオ壱景6

よもやまばなし

5からの続き

 …と思ってたら、あれよあれよと電気写真の波は押し寄せてきて、さっさと「写真=デジカメで撮るデータ」が商業写真家の売り物になってしまいました。たぶん福井はその移行が都市部より早かったと思います。決していい意味でなく、適不適や良し悪しをちゃんと認識したり情報共有ないままになし崩し的に。さすがに初期のデジカメはどう見てもピクセルサイズが脆弱だったんで、まずは35ミリ(版フィルム)の用事をデジカメにしよう、大きなサイズでは当分セミ版とシノゴで…なスタートでした。私は新しいものより古いものの出来栄えやそれの持つ意味に関心があるので、デジカメなんてまだまだ…と思ってたけど、仕事においてフィルムかデジタルかを決めるのは写真家ではなくお客さんや印刷会社なのでした。まだ目が良かった歳の頃なのでピントも手で合わせてたのに、明日からデジカメ…みたいなことになりました。私だけでなくみんなですけど。ただ、モノクロプリントのニーズもあったんで、暗室はたためず、家では酢酸臭に包まれたままでした。続く

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